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Full Version: Chapter5:Enterprise2.0-「Enterprise2.0へのアーキテクチャの進化」
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今回はChapter3でご紹介した3つのITカテゴリを横にとり、縦に企業システムアーキテクチャの進化をとってEnterprise2.0の要件をまとめていきたいと思います。



ファンクションITは「デスクトップアプリケーション」と呼ばれるいわゆる「インストール形」のアプリケーションが今でもほとんどです。ネットワークITは一部デスクトップアプリケーションやC/Sなどもありますが、現在ではほとんどがブラウザベースWebアプリに移行してきております。さて、肝心のエンタープライズITはいまだに多くの企業がメインフレームなどのレガシーシステムやC/Sの方式で実装されております。
青線が示すようにブラウザベースWebが出てきたことによって一部のエンタープライズシステムがWebシステムになり、配布コストや管理コストが軽減できてきましたが、生産管理や品質管理など多くのシステムがいまだ進[attachment=135]化を遂げていないのが現状です。
それから2002年頃からWeb2.0テクノロジが誕生しファンクションITの一部をWebで実現できるようになりました。たとえばGooglesスプレッドやワープロなどもそれにあたると思います。しかしエンタープライズITのエリアはSOAやSaasの適用はあるけれども、いまだ多くのシステムは進化を遂げることはできてないと思われます。
それにはWeb2.0の技術・考え方をプラスし、企業システムの要件を加えたアーキテクチャでなければなりません。
キーワードとしては「セキュリティ」やマスターデータ統合を踏まえた「大量データハンドリング」、またレガシーシステムやC/S、あるいはデスクトップアプリケーションで実現されている操作性やパフォーマンスを実現する機能です。
既にWikiやBlogなどの重要性は認識できたと思いますので、次回ではそれ以外の重要要素をまとめたいと思います。
Hiroki Mino