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Chapter1:Enterprise2.0-「Web2.0のおさらい」 - hmino - 07-19-2011

今回は以前からお話しておりましたX-over Development ConferenceWeb2.0 Expo Tokyoでの私の講演を元に、まずは「Enterprise2.0」をテーマにお話ししたいと思います。
その前にまずWeb2.0についておさらいしたいと思います。ご存知のようにTim O'Reilly氏が2004年により提唱されたコンセプトですが、2005年半ばからニュースサイト、ブログ、雑誌でも数多く取り上げられるようになり、認知度は非常に高くなりました。
Web2.0では、Webという生態系を議論の対象としWebの全体像を整理したもので、Web利用者にとって有益な情報であるといえるでしょう。
最近ではNTT DoCoMoさんが「DoCoMo2.0」と使ったりということもあり、そういったこともWeb2.0が普及したといえる要因となると思います。

たとえば「ロングテール」といったキーワードはAmazonさんなどの事例にもあるように、これまでのビジネスのあり方を変えるもので、これまでの売れ筋、死に筋の考え方ではなく、ニッチで需要の少ないものまでをビジネスターゲットを広げることで小さな売り上げを積み上げて大きな売り上げにするといったものです。この「ロングテール」のビジネスは「ユーザー参加型」や「集合知の利用」といったキーワードと相互作用することで実現することができます。
また、「サービス型」というキーワードもありますが、これはアプリケーションのパッケージ型からサービス型への変化、たとえばGoogleさんのGoogleMapsというWebAPIやAmazonさんのWebサービスなどがそれにあたります。また「マッシュアップ」はそれらサービス、WebAPIを組み合わせることで新たに付加価値を提供することと短期間・低コストでWebサイトを構築することを可能にしました。
またブログ、SNS、Wikiに代表される事例からは情報発信者の多様化が上げれらます。従来は企業からユーザーといった一方向の情報発信のみでしたが現在ではユーザの口コミ情報などと企業が発信する情報が相互に連携し企業間およびユーザー間の相互連携が加速されました。まさにこれが「集合知の利用」「ユーザー参加型」である。
これらWeb2.0の実現手段や事例からわかるように、いかにコンシューマと企業とのコミュニケーションの垣根をとり、いかに「情報」を収集・提供・操作していき、ユーザーの動向を抽出して対顧客(コンシューマ)に対してマーケティング、販売活動につなげることかということがポイントとなっています。次回はこのWeb2.0と企業システムとの関わりについてお話していきます。